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外科療法(手術療法)

外科療法は、まさに手術のことで、悪性腫瘍を切除するという方法です。

血液中のがんである白血病などでは、腫瘍を取り除くという方法はありませんが、その代わり、骨髄移植などの手術があり、結果的に、全てのがんにおいて、外科療法の適用は可能です。

化学療法との大きな違いは、局所療法であるということです。

化学療法では、血液中に抗がん剤を流し込むため、全身にその作用が行き渡ることから、全身療法とも呼ぶことができます。

外科療法の長所は、何と言っても、がん細胞を一度に体内から取り除くことにあります。

化学療法や放射線治療では、一度にその効果を見ることはできません。

また、化学療法特有の副作用の心配がないことも、メリットの一つとして挙げられます。

しかし、問題点もあります。

手術には体力が必要ですから、まだ体力に乏しい子供たちには勧めない医師も多くいるのが現状のようです。

そして、手術では、腫瘍を取り除くために、別の場所も傷つけなくてはなりません。

大量の出血も覚悟しなければならないので、手術には生命の危機も伴います。

現代の医学では、小児がんには化学療法が優先であり、あくまで外科療法が最適だ、という判断が下されない限り、手術には結びつきません。

外科療法は、化学療法の次の選択肢、という位置づけでいいと思います。

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