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神経芽細胞腫

神経芽細胞腫は、交感神経節から発生する腫瘍のことです。

交換神経節は、首から骨盤までの脊椎の両側にあり、小児がんではかなりの頻度で発症する、悪性腫瘍の一つです。

しかし、驚くことに、自然治癒することもあり、また良性に変化することもあります。

5歳未満での発症例が多く、尿検査を義務付けることで、早期発見の確率も高くなりました。

そのため、非常に多いがんの種類とはいっても、死に至るケースは、ほかのがんに比べて低いものと思われます。

しかし、偶然この腫瘍が発見されたケースを考えると、その3割が、病期(病の進行具合のレベル)が4段階のうちの4で、死亡率が80%にもなっています。

つまり、いくら自然治癒、早期発見が期待できても、死に至るケースも決して少なくない、ということです。

また、悪性のままである場合、当然ながら、転移の可能性も出てきます。

診断には、尿検査のほかに、CTやMRIなどの画像検査、血液検査も同時に行われます。

治療は、まず1歳未満の子が発症した場合は、経過を見ることが第一です。

これは、自然治癒の可能性や、良性に変わる可能性を加味してのことだと思われます。

明らかに症状が悪化傾向にあれば、化学療法である程度腫瘍を小さくしてから、手術で腫瘍を摘出することがあります。

その腫瘍のレベルや治療の内容によっても予後が変わってきますが、概ね良好とのことです。

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