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成長障害

大人のがんと決定的に違うのが、この成長障害だと思います。

がんの治療では、抗がん剤や放射線で、がん細胞の成長をストップさせます。

そのことでがん細胞が破壊されるだけでなく、正常な細胞も損傷を受けます。

身長も伸び盛り、体重も増加傾向にある子供にとって、成長に必要な細胞まで破壊されてしまうのは、大きな打撃です。

成長のために分裂を繰り返す細胞が、そのようにダメージを受けて成長を阻害することは、頻繁に見られることです。

体重に関しては、手術により栄養の吸収機能が衰えることが痩せ傾向の大きな理由になっていますが、それ以外にも、がんになったことによる精神的ダメージで食欲不振が続き、痩せてしまうケースもあります。

また逆に、治療が原因で体重が増加することもあるようです。

こういった晩期障害は、大人になっても大きなコンプレックスを残す原因にもなり、改善が求められるところですが、現在では成長ホルモンを人工的に注入するなどして、低身長を抑制し、身長を伸ばすことも可能になりました。

化学の力を借りることで、成長障害をある程度緩和することも可能になったということです。

しかしまた、人為的な手段では副作用がつきものです。

ホルモン剤の注射によって、別の病気を引き起こすケースもあるので、安易に頼れないことも深刻な現実問題として残っています。

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