小児がんガイド
小児がんで親しい友人の子供を失った私が、小児がんの原因・診断・治療・種類などについて徹底的に調べてまとめました。
がんの知識を深めるためにも、ぜひご一読ください。
小児がんガイド TOP > 急性リンパ性白血病
小児がんの中で白血病を占める割合は、35%と大変多く、そのうちの80%近くがこの急性リンパ性白血病です。
骨髄内で作られるリンパ球は、通常分裂し、赤血球・白血球・血小板になりますが、若い分裂前の細胞(これを芽球といいます)のまま増殖してしまい、結果的に、赤血球や血小板などを作る造血スペースを奪ってしまいます。
芽球はそのまま白血病細胞となり、変異したまま増殖することで、血液本来の機能を奪います。
急性ですから、短期間で白血病細胞が急激に増え、血液が本来の働きをしなくなるため、あらゆる症状が出現します。
例えば、赤血球が作られないために貧血状態になったり、また血小板も欠如するので、どこかにぶつけてあざになったところが治らない、傷口が塞がらず血が止まらない、などです。
正常な白血球が作られないために、体がばい菌から守られず、病気にかかりやすくなります。
そういった諸症状は、ほかのがんとも共通することが多いので、明らかな自覚症状があったとしても、自身で明確に「自分は白血病だ」と判断することは難しいです。
ですから、医療機関を受診して、初めて自分に正しい診断名がつけられて自覚することが殆どです。
私たちがよく耳にする白血病はこのタイプのものが多く、メディアやドラマなどで取り上げられる通り、長期間の治療が必要で、それでも完治しない例も多くあります。
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