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そのほかの晩期障害

ここまでは、代表的な晩期障害について説明してきましたが、晩期障害の種類はほかにも沢山あります。

基本的に、全身のどこでもがんになる可能性が高く、そしてその部位を集中的に治療することにより、その部位が晩期障害の引き金になり得ます。

少ないケースとして、肝機能障害胃腸障害、そして歯の障害などがあります。

いずれも集中的な放射線治療や、特定の抗がん剤によって引き起こされるものです。

歯の障害は、歯に近い部分、脳などに放射線治療が施された時に稀に起きるようです。

歯の欠損、発育不良などが考えられます。

ここまででおわかりかと思いますが、特に集中的な放射線治療を受けた場合には、その部位が晩期障害の原因になるケースが一般的です。

外科療法では、切り取った部位に近い臓器の損傷が考えられ、そこから二次被害が生じることが多いようなので、そういう意味では、放射線治療同様に、晩期障害が起こり得る部位を比較的特定しやすいのかもしれません。

一方、抗がん剤による晩期障害は、全身のどこで起こってもおかしくないので、その点からすると、より対策のしようがないという気がします。

晩期障害の早期発見は、治療後の継続的な受診、そして検査です。

子供の退院時には、考えられる晩期障害について、主治医と徹底的に話し合い、通院治療の中にその検査を取り込むようにすべきだと思われます。

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