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脳腫瘍

脳腫瘍は、小児がんの中で、最も発症数が多いものの一つです。

そして、大人の脳腫瘍とは異なることが多く、大人では大脳に腫瘍ができやすいのと比べ、子供は小脳や脳幹に腫瘍ができやすいと言われています。

小児脳腫瘍にも様々な種類があり、一番多いのが、星細胞腫というもので、小児脳腫瘍の約20%を占めています。

そのほか、髄芽腫胚腫頭蓋咽頭腫などが一般的な小児脳腫瘍です。

全ての腫瘍が、悪性というわけではありません。

例えば、星細胞腫は良性のものなので、増殖能力がなく、その分治療もしやすいといえます。

逆に、悪性腫瘍の場合は増殖能力が高いので、転移などの問題が生じてきます。

髄芽腫や胚腫は、悪性腫瘍の仲間です。

脳腫瘍は、MRIやCTで簡単にその詳細を知ることができます。

MRIは磁気で、CTは放射線で画像を撮り、コンピュータで分析することが可能です。

そうすると、脳腫瘍や頭蓋骨の断面まで細かく見ることができるので、子供はさほど苦痛を味わうことなく、診断を下すことができます。

脳腫瘍の治療は、化学療法や手術などがあります。

しかし、良性と悪性ではどの治療でも差が出てしまいます。

良性である星細胞腫では、手術での根治が可能なので、生存率は極めて高いのですが、悪性腫瘍の場合、手術が成功しても、転移の可能性があるので、その後、長期間は継続的に経過を見なければならず、生存率も低くなっています。

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