小児がんガイド
小児がんで親しい友人の子供を失った私が、小児がんの原因・診断・治療・種類などについて徹底的に調べてまとめました。
がんの知識を深めるためにも、ぜひご一読ください。
小児がんガイド TOP > 中枢神経障害
がん治療によって、中枢神経に問題が起こることもあります。
そして、中枢神経障害は、晩期障害として起こるのみならず、脳に関連するがん、脳腫瘍や白血病など、脳にがん細胞が行き渡ることによって、がんの合併症として起こることもあります。
脳のがん細胞を殺す一環で、放射線を脳に集中的に当てることにより、中枢神経に支障をきたすこともありますし、抗がん剤の過剰な効果が、中枢神経に異常をもたらすこともあります。
脳は、言語機能、バランス感覚など、人間の生活で必要な指令を出すところなので、晩期障害によって、脳からの指令がうまく全身に伝わらなくなることが考えられます。
そのことで、言語障害、知能障害、運動障害などが出てくる可能性があるのです。
そのほかに、てんかん、脊髄炎などを発症させることもあります。
このような中枢神経の障害は、自覚症状に出なくても、MRI検査などで、比較的把握しやすくなりました。
つまり、自分では気づかないだけであり、検査結果を見てみると、明らかに脳に異常を認められることがある、というわけです。
勿論、必ずこのような晩期障害が起こるとは限りません。
人によってがん治療の内容が様々なだけでなく、それぞれの体質や遺伝的な要素によるものもあるので、誰もが言語障害に陥るとは限らないのです。
しかしながら、がん治療が完了しても、その後の経過は把握し続けなくてはならないと思います。
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