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中枢神経障害

がん治療によって、中枢神経に問題が起こることもあります。

そして、中枢神経障害は、晩期障害として起こるのみならず、脳に関連するがん、脳腫瘍や白血病など、脳にがん細胞が行き渡ることによって、がんの合併症として起こることもあります。

脳のがん細胞を殺す一環で、放射線を脳に集中的に当てることにより、中枢神経に支障をきたすこともありますし、抗がん剤の過剰な効果が、中枢神経に異常をもたらすこともあります。

脳は、言語機能、バランス感覚など、人間の生活で必要な指令を出すところなので、晩期障害によって、脳からの指令がうまく全身に伝わらなくなることが考えられます。

そのことで、言語障害知能障害運動障害などが出てくる可能性があるのです。

そのほかに、てんかん脊髄炎などを発症させることもあります。

このような中枢神経の障害は、自覚症状に出なくても、MRI検査などで、比較的把握しやすくなりました。

つまり、自分では気づかないだけであり、検査結果を見てみると、明らかに脳に異常を認められることがある、というわけです。

勿論、必ずこのような晩期障害が起こるとは限りません。

人によってがん治療の内容が様々なだけでなく、それぞれの体質や遺伝的な要素によるものもあるので、誰もが言語障害に陥るとは限らないのです。

しかしながら、がん治療が完了しても、その後の経過は把握し続けなくてはならないと思います。

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