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X線以外の撮影

X線撮影以外に私たちが頻繁に利用する画像診断は、MRI超音波です。

MRIは、日本では最も新しい画像診断法の一つで、磁気を利用して撮影するため、放射線被ばくの心配もなく、その安全性が高く評価されています。

超音波検査は、別名・エコーとして知られていますが、同じく被ばくする要素のない、安全な診断法です。

超音波では、プラスチック製のゼリーを体に塗り、その上を器材をスライドさせながら撮影します。

MRIと超音波は、双方とも安全性が評価されるだけでなく、詳細な画像を得られることも大きな利点になっています。

但し、問題がないわけでもありません。

特にMRI検査は、寝た状態で狭い器材の中に入り、そのまま数十分、最大で1時間以上もの時間を必要とし、独特の騒音に似た音が絶えず鳴り続けているので、子供が怖がるケースが大変多いようです。

そのため、子供に対するMRI検査では、頻繁に鎮静剤が使われます。

更に、子供にはその心配は殆どありませんが、磁気が繊細なため、化学薬品に反応して正常な働きを阻害されることがあり、化粧品や入れ墨は禁止になっています。

超音波は、感触を嫌がる子供もいるようです。

ただでさえ大きな病に侵されて、精神的な不安定を余儀なくされる子供にとって、これらの画像検査は辛いことかもしれませんが、子供が検査に耐え得るように、X線撮影同様に積極的に撮影環境の改善が図られています。

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