小児がんガイド TOP > 肝芽腫(小児肝臓がん)

肝芽腫(小児肝臓がん)

小児肝臓がんは、日本では小児がん患者全体の中では比較的発症例が少ないとされ、年間で大体20人~30人といわれています。

小児肝臓がんの中で一番多いのは、肝臓を作る細胞ががん化する「肝芽腫」と呼ばれるものです。

しかし、この肝芽腫は、薬物療法が非常によく効くので90%以上の患者が完治できるようになりました。

主な症状は、右腹部のしこりです。

このしこりの大きさに不信感を持って、体の異常に気づくパターンが大変多いようです。

体の異常に気づき、医療機関を受診すると、まず腫瘍マーカーなどの検査が行われます。

血液の中に、マーカーとなる物質が含まれているので、血液検査で肝臓がんの有無を確認するのは、最も手軽且つ確実な手段といえるでしょう。

そのほか、MRIやCTなどの画像診断も行われます。

小児肝臓がんの場合は、ほかの小児がん治療同様に、化学療法を優先とし、更に手術も行います。

化学療法では、がん細胞を縮小することはできても、根絶することはできないので、肝臓の腫瘍を小さくしてから手術、というステップが、最も低リスクで根治への可能性を高めるといえます。

また、子供の肝臓細胞の増殖は速く、肝臓のかなりの部分を切除しても、すぐにまた新たな肝臓が形成されるようなので、化学療法と手術を組み合わせることで、完治率を上げることが必要とされます。

スポンサードリンク

がんの基礎知識について

小児がんの原因について

小児がんの診断について

小児がんの治療について

小児がんの種類について

白血病について

晩期障害について

精神的問題について