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兄弟姉妹の精神的問題

小児がん患者に兄弟や姉妹がいることにより、周りの大人たちの配慮の仕方も変わってきます。

親は、患者である子供にかかりっきりになりたくても、そのほかの子供たちに対する責任放棄はできません。

病の子供だけに特別な愛情を注いでいる、という誤解を周りに与えてはならないのです。

また、兄弟姉妹は、自分の兄弟のせいで生活を変える必要に迫られたこと、親が特に患者である子供ばかり見ているような気がして、親の愛情を奪われたという思いが募り、情緒不安定に陥りやすくなります。

実際に、兄弟姉妹ががんにかかったことで、その子が患者である子供を憎むようになることが多いようです。

そのような情緒不安定をもたらさないために、周りは配慮しなくてはなりません。

具体的には、まず、子供たちに平等に愛されていることを実感してもらうことが一番に必要です。

それと、できるだけ親は子供に、がん患者になった兄弟姉妹の現状を伝えていくべきだという意見があります。

子供たちは、親に隠しごとをされても、敏感に何かを感じ取るものです。

親のちょっとした言動やしぐさで、意外に鋭く「何かが起こっている」と気付き、それについて親から何も説明がないと、「何も知らされない」と不安に陥るケースがあります。

ですから、可能な限り、現状報告をしてあげることで、「何も知らされていない」という不安から解放してあげることも必要だと思われます。

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