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病理組織検査

病理組織検査は、別名・生検(せいけん)とも呼ばれていますが、諸検査の最終段階で行われるもので、この検査を以て確定診断を下す、非常に重要なものです。

病理組織検査では、がん細胞に侵されていると思われる箇所を直接採取し、調べます。

採取方法は、腹腔鏡穿刺針、その他専用の器材を使用するものです。

場合によっては手術中に採取することもあります。

採取した組織は、様々な検査を施すために、スライスして分割します。

同じ染色液を使う検査でも、複数の物質の値を調べるために一つ一つ別の標本を使用して綿密な検査を行っていきます。

この方法では、がんに直接的な働きかけをするので、がんの詳細を最も詳しく示してくれます。

腫瘍マーカーで、良性か悪性かを決めかねるものでも、この組織検査なら簡単にクリアできるのです。

画像診断、腫瘍マーカーなどの検査も事前に行い、病理組織検査を終えた時点で全ての検査を総合し、確定診断が下されます。

つまり、組織検査の結果をもって、自分のがんの詳細が完全に明らかになるのです。

患者にとっては、もっとも緊張する瞬間だと思います。

しかし、確定診断を下すための、最も大切な資料になるので、その検査には相当の時間を費やされることが予想されます。

組織を採取してすぐわかることも多くあるのですが、組織検査の結果報告を受けるのに、大体1~2週間かかるといわれています。

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