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白血病のメカニズム

白血病は、血液内にある白血球のうちの1つが異常をきたし、そのまま増殖することで、赤血球や血小板、正常な白血球の働きを奪っていく病気のことで「血液のがん」とも呼ばれています。

私たちの血液は、赤血球・白血球・血小板で構成されていて、それぞれが大きな役目を担っています。

赤血球は酸素の運搬を担当し、血小板は、傷口が出来た時にその場所を固めて修復する役目を果たします。

そして、白血球は、体内に侵入した細菌やウイルスと闘う役目を果たします。

この白血球に異常をきたした場合、体は外からばい菌と闘う力を失い、免疫機能が衰えます。

異常をきたした白血球は、赤血球や血小板の働きすら奪ってしまうので、最後には白血球が血管を満たし、血液の役割を完全にストップさせ、死に至らしめるのです。

血液が出来る場所は、骨髄です。

骨髄から、造血幹細胞という血液の原型ができ、それが赤血球や白血球に分裂していきます。

ですから、完治するためには、骨髄から出来上がる血液を根本的に正常にする必要があるので、「骨髄移植」というものが有効になってきます。

骨髄移植のお陰で、白血病治療は目覚ましく発展を遂げ、6割の患者の完治が可能になりましたが、それでも完治までには最低でも2~3年はかかるとも言われています。

また体の免疫能力が衰えていることから、諸々の症状と闘い続けなくてはならず、辛い病気であることには変わりありません。

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