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ウィルムス腫瘍(小児腎臓がん)

ウィルムス腫瘍は、腎臓にできる癌のひとつで、子供の中では最も多い腎臓がんの種類です。

発症期は5歳未満が多く、稀に乳幼児もかかります。

しかし、小児がん患者全体でいうと、ごく稀ながんの種類です。

発症原因は、遺伝子の突然変異といわれていますが、家族性の遺伝というわけではなく、親の世代から子に引き継がれるものというわけではありません。

ウィルムス腫瘍は、腎臓の細胞が異常をきたし、腫瘍となって増殖します。

この一連の増殖及び腫瘍化を発見したのが、ドイツの学者・ウィルムス氏であったことから、このように名づけられました。

症状では、吐き気、高熱、腹部の痛み、血尿などがありますが、ほとんどの場合、さほど苦痛を伴う症状ではないようです。

また同時に複数の症状に悩まされることもありません。

診断は、MRIや超音波などの画像診断、また採血による腫瘍マーカー検査も行われます。

治療法は、化学療法と手術を組み合わせるのが一般的です。

但し、人によって、手術のあとに化学療法、又は化学療法のあとに手術、という風に、順番は臨機応変に決められます。

手術が先の場合は、腎臓と腫瘍を先に取ってから、化学療法で根治させるという考えですが、化学療法では、肝芽腫同様に、まず腫瘍を小さくして、手術のリスクを減らしてから手術するという考え方です。

ウィルムス腫瘍は近年、完治率が非常に高くなっています。

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