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生殖機能障害

がんの治療が、成長ホルモンの働きを阻害することは前述通りですが、それ以外のホルモンの分泌も阻害します。

特に深刻なのは、生殖機能を果たす種類のホルモン分泌障害です。

これは男女共に関係のあることです。

がんでは、そのがん細胞が生殖する部位によって、生殖機能そのものを切除することもありますが、それ以外にも、放射線治療が原因で、男子は無精子状態になるケースが頻繁に報告されています。

女子では、不妊症になるケースが多く見られます。

その原因もまた、放射線治療や抗がん剤治療によるもので、ホルモン分泌障害になっているからです。

生理不順、又は30歳前後で生理が終わることもあります。

こういった生殖機能の障害に対し、精子・卵子バンクというもので、予め精子や卵子を保存しておくこともあるそうですが、現実にはまだまだそれも難しい問題です。

特に子供の場合には、また新たにホルモン障害を克服するための治療を受けることは、好ましくないとされています。

仮に小児がんを患った経験のある人が妊娠出産に成功しても、子供の発育状態に影響が出ることが懸念されます。

小児がん経験者が成長してから、新たにホルモン治療を受けることも可能ですが、不妊の問題をなかなか克服できないケースが多いようです。

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