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心機能障害

がん治療により起こる晩期障害の中で、もっとも生命の危機をもたらす可能性があるのが、心機能障害です。

これは、心臓に関係する障害なので、言うまでもないことだと思います。

抗がん剤治療を受けた場合、その中の一定の種類の薬剤が、心機能に深刻な影響を与えるという報告があります。

抗がん剤の場合、摂取する量に比例して、その危険性は高まります。

その蓄積量が多いほど、心臓に負担がかかることは、容易に想像できることだと思います。

この晩期障害は、小児の場合、男子より女子に多く見受けられるようです。

子供のうちは、心臓に対する諸々の負担が元から少ないので、すぐに心機能に問題が起こるとは限りません。

しかし大人になるにつれて、心臓が大きくなると共に、血液が大量に心臓内を駆け巡るようになり、心機能全般がより活発化していきます。

そうなった時に、心機能の障害が起こりやすいとされています。

がん治療後、いたって健康な心臓の状態を維持できていたとしても、いつか発症する可能性はあると考えなくてはなりません。

また、抗がん剤だけでなく、心臓に集中的に放射線を当てる治療を受けた時も、要注意です。

残念ながら、心機能障害を予防する有効な手段はなく、薬剤も開発途上で、まだ出来上がっていません。

ですから、心電図の検査などを定期的に受けることで、自身の状況を把握し続けるしかないと思われます。

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