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晩期障害とは

子供ががんになることは、ある意味、大人のがんより治療後が大変かも知れません。

何故なら子供は成長過程にあり、通常の成長に対して、がん治療が何かしらの弊害をもたらすからです。

また、子供は大人と比べて、全てにおいて免疫力が低く、普通の小学生でも、大人よりも風邪を引きやすかったりします。

がん細胞根絶のためにありとあらゆる手段を尽くした結果、そのことで新たな障害を生んでしまうこともあるのです。

これを「晩期障害」(又は「晩期合併症」)といいます。

晩期障害は、がん根絶のための治療をしたことにより、別の障害を発症させるものです。

しかも、治療完了後、何年か経ってから出てくるものもあるので、完治と見做されても予断を許さない状況が続きます。

そして、入院治療が完了したとしても、その後の生活の中で、常にがんの再発や晩期障害に対しての恐怖から逃れることができず、精神疾患も発症させるケースがあります。

きちんと考えてみると、がん治療は、細胞を殺すくらい強い薬剤を使い続けるので、後遺症が残らないほうがおかしいのかもしれません。

しかし、成長してしまった大人が苦しむのとは別の苦しみが、子供たちには待っています。

そのため、治療後も、子供たちは家族や専門家の助けを必要としなくてはなりません。

では、どのような晩期障害が考えられるのでしょうか?

次に詳しく見ていくことにします。

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