小児がんガイド TOP > 患者の精神的問題

患者の精神的問題

がん発症は突然襲ってくるので、誰もが容易に受け入れられないことです。

しかし、その事実の受け止め方は、大人と子供では大きく違ってきます。

何よりも、将来に夢や希望を見出す時期にがんになれば、自分の明るい未来を思い描けず、幼くして人生のどん底に叩きつけられます。

また、治療のために、慣れない環境での生活=入院生活を余儀なくされ、体は治療の副作用で弱り、更に家族とも学校の友達とも引き離された生活で、良いことを何一つ思い描けない、そんな状況は、誰もが容易に想像できることでしょう。

そして、例え治療が完了しても、その後の人格形成に大きな影を落とす可能性があります。

どんな人でも、一度がんにかかれば、完治したとしても、その後、再発や晩期障害に怯えて暮らさなくてはなりません。

そのことから、PTSD(心的外傷後ストレス、トラウマ)に悩まされるケースもしばしばです。

PTSDだと、もはや自分一人では太刀打ちできなくなるので、親や周りの人は、がんを患った子供の精神状態をいち早く見抜き、治療に導くことが必要です。

また、逆の意味で子供にとって恐ろしいのは、がんを克服できたという自負から、自分が特別な人間である、自分は強い人間だと、自分を過信するようになることです。

いずれにしても、周りにいる人たちが、子供の変化にいち早く気付き、対策を取っていくことが必要になるでしょう。

スポンサードリンク

がんの基礎知識について

小児がんの原因について

小児がんの診断について

小児がんの治療について

小児がんの種類について

白血病について

晩期障害について

精神的問題について