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親の精神的問題

小児がん患者の周りに居る人の中で、誰よりも心を痛めるのは、患者の家族だと思います。

特に親の場合、「丈夫に生んであげられなかったのが悪い」と自責の念にかられることが多いようです。

子供のがん発症初期は、子供が何故具合が悪いのかがわからず、やれることはやっても、診断名が付くまではオロオロするばかりです。

そういう意味では、はっきりがんだと診断が下されることで、逆に気が楽になることがあります。

しかし、安堵はほんの一瞬です。

子供の病の前で、悲観に暮れる時間すらなく、次のことを考えなくてはなりません。

具体的には、医者の提案に対して、最終的な判断を下すのは親ですから、子供の治療方針も決めていくことが必要になります。

そのほか、誰にどう連絡したらいいか、患者の兄弟に何と説明したらいいのか、今後どう生活を変えなくてはならないか、という風に、多くの決断を迫られます。

一方で、治療方針が決まり、子供の入院が長引くと、新たな生活が定着してきて、次に差し迫る決断にも対応できる心のゆとりが生まれます。

ですから、後回しにできることは後にして、やるべきことを先にやる、ということが一番大切になってきます。

まず自分たちに悩みが生じたら、無理することなく、速やかにメンタルヘルスの専門家にかかり、一緒に心の問題に取り組んでいくいいでしょう。

精神的なバランスが取れれば、あとのことは自然に解決していくはずです。

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