小児がんガイド
小児がんで親しい友人の子供を失った私が、小児がんの原因・診断・治療・種類などについて徹底的に調べてまとめました。
がんの知識を深めるためにも、ぜひご一読ください。
小児がんガイド TOP > 親の精神的問題
小児がん患者の周りに居る人の中で、誰よりも心を痛めるのは、患者の家族だと思います。
特に親の場合、「丈夫に生んであげられなかったのが悪い」と自責の念にかられることが多いようです。
子供のがん発症初期は、子供が何故具合が悪いのかがわからず、やれることはやっても、診断名が付くまではオロオロするばかりです。
そういう意味では、はっきりがんだと診断が下されることで、逆に気が楽になることがあります。
しかし、安堵はほんの一瞬です。
子供の病の前で、悲観に暮れる時間すらなく、次のことを考えなくてはなりません。
具体的には、医者の提案に対して、最終的な判断を下すのは親ですから、子供の治療方針も決めていくことが必要になります。
そのほか、誰にどう連絡したらいいか、患者の兄弟に何と説明したらいいのか、今後どう生活を変えなくてはならないか、という風に、多くの決断を迫られます。
一方で、治療方針が決まり、子供の入院が長引くと、新たな生活が定着してきて、次に差し迫る決断にも対応できる心のゆとりが生まれます。
ですから、後回しにできることは後にして、やるべきことを先にやる、ということが一番大切になってきます。
まず自分たちに悩みが生じたら、無理することなく、速やかにメンタルヘルスの専門家にかかり、一緒に心の問題に取り組んでいくいいでしょう。
精神的なバランスが取れれば、あとのことは自然に解決していくはずです。
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