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網膜芽細胞腫

網膜芽細胞腫は、網膜にできる腫瘍、つまり、眼球に腫瘍ができるがんのことです。

主な症状は、腫瘍の肥大により眼球が白く濁ること、そして斜視などです。

そのほか、不快感を生じる症状もあるのですが、子供はまだ自己表現力がなく、症状を正確に訴えかけないため、腫瘍発見が遅れることが大変多いようです。

診断は、全身麻酔で、網膜組織を徹底的に調べることが第一です。

そのほか、MRICTなどの画像診断でも、その詳細を把握することができます。

網膜芽細胞腫になる原因は、60%が後天的な遺伝子異常、そして40%が、遺伝性のものと言われています。

遺伝性の場合は、子供の親が気を揉むことにもなり、精神的にも大変な苦痛を強いられることは必至です。

主な治療法は、第一が化学療法です。

この腫瘍の場合、場所が眼球ということで、摘出してしまえば生活に支障が出ます。

ですから、なるべく眼球を残す温存療法を優先させるのですが、それでも無理な場合は、やむを得ず眼球摘出手術、ということになります。

その場合は、義眼を使って生活をするようになりますが、幼児期に発症すれば、成長と共に眼球そのものも成長すると考えなければならず、定期的なメンテナンスをし、成長の度合いに応じて眼球を大きくしていく必要があります。

生存率は、早期発見なら90%以上ですが、発見が遅れると2年以内に、確実に死に至るケースが殆どだということです。

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