小児がんガイド
小児がんで親しい友人の子供を失った私が、小児がんの原因・診断・治療・種類などについて徹底的に調べてまとめました。
がんの知識を深めるためにも、ぜひご一読ください。
小児がんガイド TOP > 腫瘍マーカー
腫瘍マーカーとは、がんに侵されると、値が増える物質のことをいいます。
腫瘍マーカーで行われるのは、血液検査や尿検査です。
例えば、たんぱく質やホルモンなどの物質は増加傾向になり、それが血液や排泄物の値として出現します。
物質の数値の異常な増加傾向は、体の異変を正確に物語るものなので、ある程度信頼することができるでしょう。
しかし、腫瘍マーカーだけで、確定診断を下すことはできません。
この方法はあくまで参考資料程度のもので、腫瘍マーカーだけでがんと断定することは不可能です。
というのは、その腫瘍が良性であれ悪性であれ、腫瘍マーカーでは数値が高くなる可能性があるからです。
決してがん細胞の増殖状況を知ることはできず、良性のものであれば、がんとは全く違うものなので、当然ながら十分な検査方法とはいえないのです。
また、がん初期の患者の値には、基本的には変化がありません。
がん細胞が増殖傾向にあっても、これだけではがん細胞の有無を見抜けないのです。
しかし、がんという確定診断が下され、治療に入ってから腫瘍マーカーを行うと、マーカーになる物質の値を測定することで、治療効果がどの程度発揮されているかを把握することができます。
そういう意味では、全く無意味な検査ともいえません。
あくまで体内物質の値を把握する、ということであれば、最も手軽で確実な方法と思われます。
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